大切にしていること
− 園理念 −
ありのまま
〜こどももおとなもじぶんらしく〜
園長 習田 和正
今も昔も、子どもは生まれながらに大きな可能性を備えている存在です。
しかし時代の流れとともに、その可能性の開かれ方が、少しずつ変わり始めています。
生き方は多様化し「人と違う」が「自分らしさ」として認められる社会になってきました。
自分らしさとは、新しい世界に触れ、興味を発揮し、次第に「分かって」いくもの。
子ども時代においてのそれは、「とことん遊ぶこと」に他なりません。
遊びとは、ありのままの自分でいることのできる安心な環境と、
やりたいことを実現できる多様な環境の中で、深まり、広がっていくものです。
心に留めるべきは、その環境をつくるのは、私たち大人の役割であるということ。
正解なき変化の時代において、私たちは大人として、そして保育者として、
子どもが生まれながらに持つ大きな可能性が守られるように、そして花開いていくように、
子どもたちにとって必要な「今」が何かを、考え続けていきます。
− 保育方針 −
1. 子どもを一人の「ひと」として観る
子どもの生理的欲求を満たし、声にならない声を聞いていくことは保育の基本であり、大前提です。
私たちはその一人ひとりの「声」に、まずは丁寧に耳を傾け、
子どもとの信頼関係を築いていくことを大切にします。
そして、子どもにも一人の人としての意志・権利・責任があることを忘れず、
子どもの存在を尊重し、最善の利益を追求していきます。
2. 子どもの「いま」に寄り添う環境づくり
子どもは信頼できる身近な存在や場所を安全基地にし、自ら外の世界と出会い、知ろうとします。
園は子どもたちにとって一日の大半を過ごす生活の場。
安全で衛生的であることはもちろん、
子どもの「知りたい」「やりたい」を存分に満たすための意図的な工夫がされているかが大切です。
私たちは保育者としての専門性を発揮し、
『探究者』としての子どもの「いま」が充実するような環境づくりを目指します。
3. 園をひらき子どもの可能性をひらく
「ひらく」ことは多様性を認めること。
園のコミュニティには、保育者、保護者の方々をはじめ、
そのご家族やご親族、地域の人などたくさんの人が関わります。
私たちは保護者の方々とのパートナーシップをもとに、
地域の人や資源を子どもたちの興味・関心につなげ、
乳幼児期にこそ大切な体験・出会いの機会をつくっていきます。